職場
海外で活躍する卒業生(4名)を紹介! 山口誠一郎先生より

今回は、ウェインズ・カナダで活躍する4名の卒業生の方を紹介します。
内容は以下の順番です。
①氏名(出向元)
②科 期
③経緯、理由(なぜ海外で仕事をしているのか)
④仕事内容
⑤海外で働いてみての率直な感想

①阿星 忍さん(ネッツトヨタ神奈川)
②専門科(現 自動車整備科) 26期
③グループ会社の一つであるカナダのディーラーへ出向する募集があり、
  当時9年次だった私は、ステップアップのために応募しました。
④整備業務、人材育成、サービス全般の改善
⑤言葉と文化の壁に苦労していますが、とてもやりがいがあり、自分自身の
  成長にもなっています。

①高橋 淳史さん(横浜トヨペット)
②専門科(現 自動車整備科) 28期
③経緯は、入社以前より会社案内にあったカナダの話に興味があり、2006年
  に募集があった際に応募し、採用して頂けたため。
  応募した理由は、元々海外に興味があり、自分の知らない世界を体験し
  て、自身の世界を拡げてみたいという思いがあったため。
④自動車整備、店舗のサービス業務全般
⑤外から日本を見る事で、日本の良い所や悪い所が見えるようになった。
  多様な思想、価値観に触れる事で、以前よりも自身の視野が拡がった
  ように思う。日本で働いていた頃と比較すると、メカニックとしての
  喜びや、やりがいは海外の方が大きい。

①嶋林 利之さん(横浜トヨペット)
②一級修士科(現 1級専攻科) 3期
③専門科時代に行ったソルトレイクでのホームステイが海外に興味を持った
  きっかけです。さらに入社後には、ウェインズ・カナダ出向経験者の先
  輩方からカナダでの実際の作業、店舗の雰囲気、生活環境などについて
  の話を度々聞きました。それらの事から、海外で働けるチャンスがある
  なら、それに挑戦してみたいと思うようになりました。ウェインズ・
  カナダ出向整備士募集試験には二回目の挑戦で合格し、念願かなって
  今カナダで働いています。
④日本の販売店と同様の整備作業に加え、店舗のサービス部門を改善する
  ことにも取り組んでいます。日本の整備知識や改善の考えをカナダに広
  める事が、私に与えられた役割です。
⑤文化の違う国で生活し、仕事をすると色々な場面で困惑しますが、とても
  有意義な時間を過ごしています。仕事面では給与制度が違う事もあり、
  カナダでは修理が難しく時間の掛かる作業を敬遠する傾向にあります。
  私が入社して数年経った頃には、少しでも多く、異音修理や故障診断な
  どの難しい整備に関わりたいと思っていました。このような一面を見て
  も、日本とカナダの考え方に大きなギャップを感じます。また、良い点
  としては、カナダでは誰に対してでも自分の意見を主張できる風土があ
  ります。それ によって色々な意見が活発に出され、店舗は常に前向き
  で明るい雰囲気があります。生活面では、日本では常識のサービスでも
  カナダでは目にすることがありません。海外に出ることで改めて、日本
  の良さを感じる事が出来ました。
  今私はカナダで、日本では出来ないような経験をしています。色々な業
  務に携わり、責任も増えました。四苦八苦していますが、少しでもより
  多くの事を吸収して、会社を良くしたという思いが日本に居る時よりも
  強くなりました。想像していた海外生活と比べると厳しい事も多くあり
  ますが、海外で働きたいと思っている人は、絶対に挑戦した方が良いと
  思います。

①小林 祐さん(横浜トヨペット)
②専門科(現 自動車整備科) 29期
③新たな経験をしたいと思い、ウェインズ・カナダの出向を希望しました。
④経営指標の作成、分析
  店舗のサービス部門改善
  (今回の出向のタイミングで、整備士から事務職へ転向)
⑤海外で仕事をする事で、日本の良い部分が沢山見えてきました。
  例えば日本人の『物の考え方』『仕事の進め方』『責任感』は素晴らし
  いという事や、カナダに比べ、日本の接客品質はかなり高いレベルで
  あるという事です。
  我々出向者は会社全体をレベルアップさせるために親会社から派遣され
  ています。しかし、カナダの整備士が持つ分解整備の技術力は、日本の
  基本的なレベルと大きくは 変わりません。会社をレベルアップさせるた
  めには、只の技術伝承という役割は必要とされておらず、 幅広い分野に
  おいて業務改善を主導的に進める能力が要求されています。そのために
  は日本で多くの経験をすることで身につけた知識と、あきらめない
  気持ちが必要です。もし海外に興味を持っている方がいましたら、
  日本の業務を極める気持ちで取組むと良いと思います。また、海外
  勤務を最終目標にするのではなく、赴任先でどんな成果を残すのかを
  目標にすると、赴任先の業務がとても有意義になると思います。